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アニスタ2019 ミーティングデー
「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」スタッフトークショー

“スタジオ”と“ファン”と“未来の作り手”をつなぐ、アニメファン感謝イベント&リクルートイベント「アニメスタジオミーティング」、通称「アニスタ」。第2回となる今回は、東京・飯田橋のDNPプラザにて11月2日(土)〜12月8日(日)まで展示会を実施し、会期ラスト2日となる12月7日(土)&8日(日)には、制作スタッフやクリエイターにスポットを当てたトークイベントが開催された。そのレポートが到着した。

イベントの一つである「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」スタッフトークには、監督の増井壮一氏、キャラクターデザイン・総作画監督の田村里美氏、アニメーションプロデューサーの木田和哉氏の3人が登壇。CloverWorksの成田真一郎氏の司会にてトークがスタートした。

劇場アニメである「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」は、その前作にあたるテレビアニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」から引き続いて制作された作品。そのため本作のスタッフが結集したのも、かなり前の話となる。
当時、増井氏を起用した理由について、木田氏は「増井さんは原作をすごく大事にして作業されるので、まずは増井さんにお話をさせていただこうと思いました」と説明。このジャンルのタイトルに増井氏が興味を示してくれるかが不安だったが、「うる星やつら」などのラブコメも好きだということで快諾してもらったという。
一方、田村氏はコンペを経た上での起用だった。「キャラクターデザインを30歳までに担当するのが夢だった」と語る田村氏は、20代最後の時期に本作の制作を知り、「コンペはやっていますか?」と直接たずねたと振り返る。そして、「30までにという夢がかなって、あのとき、声をかけて本当によかった」と語った。

こうして本作への参加が決まった2人だが、増井氏の決め手は作品のタイトルにもあったらしい。本作のタイトルが映画「ブレードランナー」の原作小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」をもとにしているのは、SF好きならすぐにわかること。増井氏もそこをきっかけに作品への参加を決め、「SF要素があるのだろうと思って読んでいた」という。しかし、そのうちに10代の頃に読んでいた作品を思い出させてくれる懐かしさを感じたそうだ。 また、田村氏は本編作業へ向けた打ち合わせの中で、増井氏から「(桜島)麻衣さんは芸能人なので、いろいろな表情ができるんだよ」と言われたことが印象的だったと語る。そのため「多めに表情のバリエーションを作成した」と振り返った。

トークはさらに、3人が特に強い思い入れを持っているシーンを紹介するコーナーへ。壇上のモニターに3人がそれぞれピックアップしたシーンが流され、来場したファンたちとともにその場面を振り返っていった。

こうしてたっぷりと作品をおさらいしたあとは、「過去をやり直せるならいつに戻りたいか?」というトークテーマへ。
このお題に対して、木田氏は「僕はこの『青ブタ』の制作が始まる前に戻りたい」と回答。作品自体は大成功しているものの、自分の中では反省点があるので、もう一回作りたいと思っている部分があるためとのこと。
一方、増井氏は「生まれたときからやり直したい」と回答。さらに「今は穴倉みたいなところでコンテばかり描いているので、カナダの湖畔とかでバーベキューとかやっている人生だったら、どうだったんだろう」と、まるで違う人生について語った。
また、田村氏の答えは「中学1年生に戻りたい」というもの。それまで勉強が嫌いで、中学2年生の後半からきちんと勉強をし始めたので、もっと早い時期から勉強をしていたら、受験先の高校も違っていたかもしれないからだという。

その後、ロケハンに訪れた藤沢での思い出や本作へ参加した感想を改めて語ってもらうと、約1時間のトークイベントはあっという間に終了時間に近づいていた。
こうして最後は各スタッフが来場した方たちへお礼を述べて退場。詰めかけたファンたちにとっては、作品のメインスタッフたちの貴重な生の声を楽しめる大満足の時間となった。